タッチタイピングから
パソコンのインストラクターをしている頃、再就職のためにパソコンを習いに来ていた生徒たちにタッチタイピング(ブラインドタッチ)をやらせていました。
三か月間、午前だったり、午後だったりと毎日のようにパソコンの授業があるわけです。折角それだけパソコンに触れる機会があるならば…と、卒業するまでにはキーボードを見ないで入力できるようにしてあげるから、私の言うことを聞いて毎日練習しましょうね~!と言葉は優しく、トレーニングは鬼のように!練習を続けて貰いました。
まずはキーボードを触ってもらうと、FのキーとJのキーのところにはぽっちが付いているんですよね。そこにそれぞれの人差し指を乗せて、まずはキーの場所を覚えて貰いましょう♪
その① ABCの歌を一緒に歌いましょう。
私:さあ、みんな一緒に!「ABCDEFG♪」ほら!ここまでは全部左手の打つ場所にあるでしょ?
生徒:ほんとだぁ~!( ´∀` )
私:じゃあ次ね「HIJKLMN♪」 ほらここまでは全部右手で打つ場所にあるよね?
生徒:えー!知らなかったぁ~!(* ´艸`)クスクス
私:それでは「OPQRSTUVWXYZ♪」 右手の左手は教えたんだから、あとは自分で覚えてねぇ~!
生徒:え・・・!それは無いでしょぉ~💦( ;∀;)
なんて具合に始まって、その後は「F」と「J」の場所を覚えたら、手にタオルを乗せてもらい、画面上に透き通ったABCの表を表示させ、キーボードは見ないで入力練習を初め10分間で課題を与えて、毎日何文字打てるようになるかを記録してもらっていきました。
最初は10分かかって10文字ぐらいしか打てなかった人が、3か月後には100文字、200文字、500文字とか打てるようになり、キーボードを見なくても入力できるようになっていくんですよ。本当にやりがいがありました。
そしてA4の印刷に失敗した紙を8等分にして、その紙の裏に日付、名前、入力文字数と今日の一言と言うものを書いてもらっていました。
入力ができるようになることも勿論なんですが、一言を書くために生徒たちはテレビやラジオ、本や自分の周りのことなどに目を配り、耳を澄まし、何か書くことはないかしら?といろんなところに興味を抱くようになり自分の引き出しをどんどん増やしていってくれました。
失業中で視野が狭くなっている状態の人が多かったりしたものですから、もっと世界を感じてもらいたかったし、人と話すきっかけを持てるようにもなって欲しかった。殻に閉じこもっていないで外を見れば自分の知らないことってこんなにたくさんあるんよぉ~!って知って欲しかった。楽しいことっていっぱいあるんだよ!って。
毎日20人の人が書いてきた一言を読んでコメントを書いたり、面白いものは発表させてもらったりと。
実は私がみんなのおかげで成長させて貰い、沢山の情報を手に入れていたんですよね。みんな、ありがとう💕感謝しています。
