9月1日 お返しは僕にしなくていいから

今日ラジオを聞いていたら、こんな話が耳に飛び込んできました。

若い頃にバスに乗ったもののお金が無くて、降りるときに知らないおばさんが自分の分を払ってくれて、「いつかお礼をしますから」と言ったら「お礼は私にしなくていいのよ、いつか困っている人がいたら助けてあげられるようになってね」と言って降りていった!みたいな。

それでも彼女はお礼をしたくて同じ時間帯に何度もバスに乗ったりしたけれど、結局そのおばさんには会えなくて。そのまま時は経ち、彼女も引越ししてしまいとうとう会えずじまいに。

でも彼女はそのお礼をしたいという気持ちをずっと忘れずにいて、たまたま同じようにバスに乗っていたら、パスケースを忘れお金も見つからない高校生の女の子がいて「良かったら」って払ってあげたら、

その女の子が「ドラえもんの切手」を紙に挟んで「お礼です」と渡してきたと。「これは手紙に貼ってどなたかに気持ちを伝えるものでしょ」と言ったら、その女の子が「お礼の手紙を書きたいけど、おばさんの住所も名前も知らないから、これが私のお礼の手紙です。」と。感激したそうです。

「朝、家を出る時にお母さんと喧嘩をしたからいろんなものを忘れて出てきてしまいました。でも、今こんな気持ちなら素直にお母さんに謝れそうです。ありがとう」なんて言って別れたと。温かな気持ちって、人の心を和らげるんですね。

お話はすごーく長いものだったのですが、私の心に残ったのはほんのここの部分で。

というのも、私が長野に来て働き始めた頃に、とてもお世話になっていろいろと教えてくれた方がいらっしゃったんです。年齢はずっと上のおじ様。

私もいつかお礼をしたいと思っていて、それを口に出した時にその方が「お礼はね、僕にしなくていいんだよ。その気持ちで周りの人に接すればいいんだから」と教えてくれたんです。勿論その方に今でも感謝の気持ちは忘れていません。それから人にお礼をすること、感謝をすること、言葉にすることなど考えています。

人に冗談で話を返すこともやめるようにしています。相手は冗談で軽口で言っても言われた方は傷ついて、ずっと心に残るから。親しい中にも礼儀ありですよね。

なんか脳科学の世界では、人間は自分の為より大切な人のために動く方が大きな力を生み出すんだそうです。つまり周りの人へ感謝することで、その人々は自分にとって大切な人である!という思いが強化され、それが私の能力を最大限に作り出してくれると。

それと「情けは人の為ならず(ひいては自分のためになり)」の想いもあったりして?(笑)

余談ですが「情けは人の為ならず」は47~48%の人が意味を間違って使っているそうです。一度ご確認あれ~!

明日からもいいことがいいことがいっぱいありますように。私にも、皆さんにも!

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