2月12日 ビタミンちくわは凄かった❗️
長野の子が東京や大阪に行くと「ビタミンちくわ」が売ってなくて、なんか皮が固めに焼かれた紀文の竹輪ばかり置いてあるのよ。あの柔らかいちくわが懐かしくなるの。
そんな話を耳にする。長野において竹輪といえば「ビタミンちくわ」で、須坂の臥竜公園などで売っている真っ黒おでんに使われているのも「ビタミンちくわ」だ。
生産しているのは石川県七尾市の水産加工会社「スギヨ」で、昨年の能登半島地震で工場が被災し5ヶ月間も出荷ができなかったという。
実はこのビタミンちくわ、生産している地元北陸での販売量は3割程度だというのに、長野や新潟で7割を占めているという。
交通が未発達だった大正時代に、スギヨは魚が貴重な長野県に、ちくわの穴の中に塩を詰めて腐敗を防ぎ、七尾港から直江津港まで船で運び、そこから馬車に乗せて長野まで運んだそうです。長野ではちくわを買えば塩も手に入ると飛ぶように売れたそうです。
なんで急にビタミンちくわの話?と思われただろう。朝、たまたま聞いたラジオで「黒部ダムとビタミンちくわには強い絆があるんだなすよ」という話がって興味を覚えた。
黒四ダムは難工事で、「黒部の太陽」という映画を見ても分かるように毎日毎日苦労の連続だったと。そんな中唯一の楽しみが食べることで、肉や魚、野菜なども食べられない時に、ビタミンちくわが入ったカレーがなんとも美味しかったと聞こえてきた。
スギヨも網にかかって邪魔だったアブラザメをちくわにして、後にサメの肝油が体にいいこともわかり安価なことから飛ぶように売れた。創業70年、全国区になっても気がするけれど不思議と限定区での販売。
ちなみに、「カニカマ」を作って販売したのもこの会社。こちらのストーリーも面白そうだ。