11月9日 ピアニスト西川悟平(Gohei Nishikawa)
彼が「最悪のできごとも、ちょっとした考え方と行動の違いで最高の出来事に変わるんです。」と言っております。
その陰には…
まず、全然ピアノも弾けない高校生が「音大に行きたい」と言ったら、先生に「君、ドもファも分からん子が音大行けるわけない、ピアノ科なんて!」とけんもほろろに。でも彼は必死で練習して音大のピアノ科に進み、のちに彼のコンサートにその先生が来てくれて「悟平君、絶対無理とかなかったなぁ~」と言わしめた過去が。
25歳の時に大阪でスカウトされてニューヨークに進出。3か月の猛特訓を受け全米屈指の演奏会場であるリンカーンセンターでプロピアニストとして華々しくデビュー。カーネギーホールなどでも演奏し、輝かしい人生がスタートし始め、活動の場を広げようとしたときに神経症の難病「ジストニア」を発症し指が動かなくなる。
1年以上リハビリを繰り返しても、10本の指でピアノを弾くことが出来ない。幼稚園のアシスタントの職を得て子どもたちの前で、めちゃめちゃな指使いで「きらきら星」を弾いたら、なんと子どもたちは嬉しそうに歌いながら踊り出したと。その姿にハッとした彼は「指使いなんかにこだわらず、動く指だけで弾けるようになろう!」と再出発。
心を込めて1音1音弾いていると、それが個性として認められ再びカーネギーホールから声がかかったり、その後イタリアの大聖堂でコンサートを開いたり、東京2020のグランドフィナーレへと繋がって行った。
「僕ってついてないよね」という人生も「指よ7本動いてくれてありがとう!」と見方を変え行動を変えたら全く違う人生が開けたんです!と。
どれだけ凄い人なんでしょう?「奇跡の音楽家」と言われていますが、その陰にはどれだけのご苦労があったことか?
この方をこれからも応援し注目していきたいと思っています。