1月1日 「お年取り」の話
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ「にじ色キッチン」をよろしくお願いいたします。
長野には独特な風習があります。長野の人にとっては当たり前のイベントなんですが、
12月31日の、あの忙しい夜にご馳走を準備して、みんな家族が揃って食べるんですよ。
長野のお母さんは凄いなぁ~!って思っちゃ手ます。
もう神奈川で育った年月よりも長く長野に住んでいる私ではありますが、毎年お年取りの
準備をしながら不思議ちゃんなわけですよ。年越しそばは?と。
お嫁に来た時に義父から「お前のところでは年取り魚はなんだったんだ?」と聞かれまして、
えっ?「年取り魚?」何それ?って感じでした。そして私がきょとんとしていますと、
義父が逆に驚くわけですよ、お前のところでは「お年取りもやらなかったのか?」と。
もう12月31日なんて掃除だのお正月のおせちの準備なので戦争でくたくた!なのに、
そんな忙しい時にご馳走を作るんですか?と私もビックリした次第です。
九州の友人や北海道、東北、大阪の友人に聞いても全員が「31日の忙しい時に
なんでそんなことしなくちゃいけないの?」との答えなんですよね。それにお蕎麦で
有名な長野県が年越しそばやらないの?ご馳走食べたらお蕎麦食べられないでしょ?」と。
はい、確かにお腹がいっぱいになりお蕎麦は食べられません。
大みそかの夜にお節料理も作り終わり、掃除も終わり、紅白を見ながらほっとして
「新しい年も、細く長く元気でいられますように」と年越しそばをすすっていた気
がしています。いえ気ではなく確かに子供の頃はやっていました。
たまにどん兵衛でしたし。
でも、子どもたちも大みそかの「お年取り」に間に合うように帰省してきてくれたり、忙しい
ながらも家族全員が集まり年取り魚(我が家はブリです)を食べながら、今年はどうだった!
来年はどうするなどの話が出来るのは嬉しいことですね。
でもね、お正月にはおせちも食べるわけで。なんて忙しいんでしょう?!
私もいまではしっかり長野のおばさんしています。方言もちょっとは使えるようになったよ。
でも最近は野沢菜漬けはさぼっているからまだまだかな~?
昨日無事にお年取りできたので、次は364日後ですね?(笑)
長野のおばちゃんが、今年も美味しいお料理をご提供できるように頑張りまーす!
お店でお待ちしております。