思い出の中にも本がある
少しずつ家の整理をし始めている。
一番下の息子も大学に行くべく巣立っていった。自分の荷物はあらかた持って行った。
ぐるっと部屋を覗いていたら、本棚にぎっしり詰まっている。
いや、息子の本ではなく、私の料理関係の本や雑誌、テキスト、プリントなどなど。ほとんどが料理関係。
いつかまとめなくちゃ、いつか整理しなくちゃと思っていたものが山になっている。
仕分けをすべく本やプリントをのぞくと、つい「これ作りたいな!」になって全然はかどらない。
音楽と同じように、その時々の思い出も蘇ってくるから。
これは子供が好きだったな。誕生日会に作ってあげたな。持ち寄り会にはこれが喜ばれたっけなんて。
ある程度は捨てて、あとは私が死んでから家族に任せようかな?申し訳ないけど。
そんなことを考えながら雑誌の「家族のための料理」なんてみちゃっている。
時間ばかり過ぎていく。もっと時間がたっぷりあったらいいのに。