「聞く心」
毎朝見ていたNHKの朝ドラ。今は5時にはお店に出ているので見ることはできないから録画してある。今朝の「虎に翼」の中で寅子が「その時の自分にしかできない役目というものがあるのかもしれない」というセリフを言っていた。ドキリとした。何故だろう?私の役目ってなんだろう?と考えた。
もう一つ思い出したことがある、それは松下幸之助の言葉で「風の音を聞いても悟る人がいる」というものだ。
「話をするよりも、話を聞くほうが難しいな。いくらいい話をしても、聞く心がなければ何も得ることはできんが、聞く心があれば、たとえつまらん話を聞いても、いや、たとえあの杉木立を鳴らす風の音を聞いても、悟ることができる人は、悟ることができる。そんなもんやで」という。
その中にひとり、衝撃を受けた人物がいた。それは京セラを創業して間もないころの稲盛和夫氏で、まだ経営の進め方に悩んでいた頃であった。のちに、このように語っている。
「そのとき、私はほんとうにガツンと感じたのです。何か簡単な方法を教えてくれというような生半可な考えでは、経営はできない。実現できるかできないかではなく、まず『そうでありたい、自分は経営をこうしよう』という強い願望を持つことが大切なのだ、そのことを松下さんは言っておられるのだ、と。そう感じたとき、非常に感動したのです」
こんな私も経営者のはしくれ。毎日いろいろな人と接し、お話を聞く機会がある。私には「聞く耳、聞く心」があるだろうか?たくさんの方々から貴重なお話を伺っているのに、それを無駄にしているような気がしてきた。
これからは「聞く心」をもって生活していこう。