「さわの庵」にて一献
長野県に蕎麦屋は山ほどあるけれど、私はここ「さわの庵」が大好きです。
まあ人それぞれお蕎麦の好みはあるでしょうが、「お蕎麦は美味しいんだけどたれがねぇ~!」とか、その逆の「たれはいいのに、蕎麦がいつもこしが無くて」などなど言いたいことを言ってしまうわけで。その私のベストマッチが「さわの庵」なんですよ~!
長野の方は知らない方も多いかと思うのですが、東京の某蕎麦屋では「もり2枚で」なんてオーダーするんですよ。だって1枚で二すくいぐらいするとお蕎麦が終わってしまうので。
上田市の刀屋さんでお蕎麦を頼んだら富士山みたいのが出てきてビックリしたし嬉しかったですねぇ。お値段も安いし、美味しいし、こんなに好きなだけお蕎麦を食べていいんだぁ~!と感激しました。
江戸の頃からお蕎麦と日本酒を楽しむという文化はあったようで、粋な飲み方は「そば前」。まずは日本酒と「あて」を頼み、最後にお蕎麦で締める。だからお蕎麦屋さんにはお酒に合う美味しい「あて」がいっぱいあるそうな。
お酒好きの仲間で、「天ぬき」というオーダーをした人がいて、「天ぷらそばの『天=天ぷら』を抜いたら、そばじゃん」と思ったんですが、出てきたものは「お蕎麦」を抜いた「天ぷら」で、言葉遊びではないのでしょうが、昔から粋にこだわった世界があったようですね。その方は神戸の人でしたが、生き方も粋でしたねぇ。いろいろ学ばせていただきました。
さわの庵には、定番メニューと週替わりのメニュー(手書きのもの)があり、いつも今度は何があるかしら?と楽しみで仕方がありません。今が旬の「トウモロコシの天ぷら」もあって美味しかったぁ~!
そしてこちらの大将と女将さんがなんとも言えない、いいコクを出していて素敵なんですよ。私はすっかり二人に飲みこまれている気がしています。会うと元気が貰えて幸せな気分になって、明日への元気が貰えます。今晩もご馳走様でした!
因みに私の仕上げは、「蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」ですけどね。