岡藤正弘さん
「商人は水であれ、お客さんに合わせて変幻自在に形を変えよ」
伊藤忠商事会長CEOの岡藤正弘さんの経営哲学とのことで、水ならばお客さんに合わせて丸にでも四角にでもなれる。それがプロというものだと。
日本経済新聞の「私の履歴書」を前回書いておられた岡藤さん。
若い頃からのご苦労やご病気、それを乗り越えて社会人になり、様々な失敗を繰り返しながらも「一所懸命」に努力をされて今の地位を築かれている。
伊藤忠商事さんが繊維部門でどのようにして海外ブランドを日本に持ってきたのかが伺い知れて、とても興味深い。
自分を大きく見せたいがために「あの人じゃ駄目だ!あんなやり方していてはダメダメ!」と会社のお偉いさんに対してぶってみる。そうかと思えば「自分は役立たずだと思われているに違いない」と落ち込み悩む。まあ若い頃は周りがしかっかり見えていなかったりするものですからね。
何度も転び痛い目にあい成長して上り詰めていく。
自分のところに訪れたチャンスはモノにする。人とのご縁は大事にする。
ご自身がお書きになっているのでよくよく本当のことはわかりはしないけれど(失礼!)、チャンスをものにするためには普段からの準備を怠らないようにしなければ、せっかく訪れたチャンスを手にすることが出来ないだろうし、気が付かないうちに行き過ぎてしまっているかもしれない。
そして人とのご縁がどんどんと繋がっていく。人は所詮一人では生きられないし、生きていたとしても感動や感激を味わうことはできない。
自分一人は小さいきもの。
たくさんの人に囲まれて、助けられて生かされていることがよくわかる。